- 2023.05.30
- 第12号(2023.05公開),
1972年冬、幻の〈雪の現代彫刻展〉/古家昌伸
1 チハーコヴァーの手紙――〈雪の現代彫刻展〉とは 「チハコバって知ってるかい?」。小樽在住の美術家阿部典英から、こう尋ねられたのは、新型コロナ禍が一段落していた2021年春だったか。阿部いわく、19 […]
1 チハーコヴァーの手紙――〈雪の現代彫刻展〉とは 「チハコバって知ってるかい?」。小樽在住の美術家阿部典英から、こう尋ねられたのは、新型コロナ禍が一段落していた2021年春だったか。阿部いわく、19 […]
1. はじめに アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキーAlexander von Zemlinsky(1871〜1942)は世紀末ウィーンを代表する作曲家・指揮者の一人で、グスタフ・マーラーGus […]
0.本展覧会について 新宿駅から地下鉄とバスで40分ほど、府中駅周辺の喧騒からは少し離れた閑静な公園の中に府中美術館はある。筆者がここに足を運んだのは、『諏訪敦 眼窩裏の火事』(2022年12月17 […]
(02から続く) ハローキティの躍進――ファン層の拡張 サンリオキャラクターの価値イメージが「かわいい」へと、サンリオのイメージがキャラクター・ビジネスへと、まとめあげられていく。さらにそこには、も […]
2022(令和4)年9月16日~11月23日、北海道立釧路芸術館では特別展「祈りの造形(かたち) 地域の記憶 厚岸・国泰寺の200年」(以下「本展」とする)を開催した。本稿は、担当学芸員である筆者が […]
更新履歴 2022年9月29日> 1 阿部典英さん 2 古道谷朝生さん 2023年3月4日> 3 インタビュー 進藤冬華さん、今村育子さん、山本雄基さん 特集の第1回(2022年9月) […]
美術家の端聡(はた さとし)の個展がCAI現代芸術研究所(CAI03)にて開催された。10月下旬、筆者は紅葉の深まる札幌護国神社の境内をとおり、道を隔てて神社の西側に位置するCAI03を訪れた。半地 […]
(01から続く) 「かわいい」の創始者サンリオ? 歴史化の意識が希薄であるということは、逆説的に、容易に歴史化をゆるすということでもある。たとえば、2021年4月から各地を巡っている「サンリオ展 ニ […]
1922年に北海道区制が廃止されたことにより、旭川は札幌、函館、小樽、室蘭、釧路とともに市制へと移行しています。市制施行100年の節目に当たる2022年は、各市において様々な記念事業や市制施行1 […]
いま、なぜ、屏山なのか 市立函館博物館では、2022年6月28日から10月16日まで、企画展「平沢屏山とその時代」展を開催している。2022年は屏山生誕200年にあたり、以前から注目していた屏山を、 […]