- 2024.01.03
- 第14号（2023.11公開）,
岩橋英遠の「風の記憶」／古家昌伸
けっこう風が強い町だなあ。 2023年春から、國學院大学北海道短期大学部の兼任講師として週に一回、札幌からJRで1時間弱の滝川市へ通っている。まず感じたのは風の強さだ。地元の人に「滝川は風が強いで […]
エッセイ
- 2022.09.12
- 第09号（2022.8公開）,
２つの100年と“彫刻のまち”／山腋雄一
1922年に北海道区制が廃止されたことにより、旭川は札幌、函館、小樽、室蘭、釧路とともに市制へと移行しています。市制施行100年の節目に当たる2022年は、各市において様々な記念事業や市制施行1 […]
- 2022.06.12
- 第08号（2022.5公開）,
地域の作家展から垣間見る美術館と美術事情〜北海道立美術館「道東アートファイル2022＋道東新世代」展より／福地大輔
2022（令和4）年1月12日から3月12日にかけて、北海道立帯広美術館では特別展「道東アートファイル2022＋道東新世代」が開催された。 帯広美術館が展覧会をはじめとする事業の開催や作品収集にあ […]
- 2022.03.17
- 第07号（2022.2公開）,
鑑賞と静粛、及びその背後にある諸問題について／今村信隆
美術作品の鑑賞はどのような雰囲気で行われるのが望ましいだろうか。 あるひとたちは言う。鑑賞は、少なくともある程度までは、静かで落ち着いた雰囲気で行われるべきだと。作品にじっくりと向き合い、それを味 […]
- 2022.03.17
- 第07号（2022.2公開）,
poiein、あるいは旅の概念／町田理樹
大阪で出版物の編集事務所を運営しております町田と申します。かつて大阪大学大学院の美学研究室に8年ほどでしょうか、在籍させていただいておりましたそのご縁から、こうして何事か書く機会をいただきました。研 […]
- 2021.12.21
- 第06号（2021.11公開）,
創造の源／佐藤武
柔らかな陽光が窓辺から射しこむ。アトリエのイーゼルの上では白い画布が、私を見詰めている。静謐な白い空間が私の精神を掻き立てるが、外の移り変わる情景のようには私の作品は生まれてこない。 闇の中に幽 […]
- 2021.08.31
- 第05号（2021.8公開）,
〔再録〕リレーエッセイ 会員紹介 『進藤冬華 | 移住の子』展を開催して／宮井和美
＊本稿は『北海道芸術学会ニューズレター Hokkaido Art Forum』第22号（令和元年11月発行）「ニューズレター」に初出し、「『進藤冬華 活動ノート/Fuyuka Shindo A Not […]
- 2021.03.16
- 第03号（2021.2公開）,
岡部昌生《水脈の境界面》を読み解く／古家昌伸
地下鉄南北線北34条駅の浸水事故 事故は2020年12月14日未明に起きた。私事で札幌を丸々10日間離れ、帰ってきた翌朝のこと。出勤のため札幌市営地下鉄南北線の麻生駅に着き、改札口に向かうと、なにや […]
- 2021.02.28
- 第03号（2021.2公開）,
子どもたちに音楽を／八條美奈子
2021年、世界が願うことはただ一つ、コロナの収束です。昨年感染が急拡大した新型コロナウィルスは人と人が関わる全ての場所で牙を剥き、人類がこれまで築きあげてきた文化というレガシーを大きく傷つけていま […]